このページではGMOクリック証券で取引できる、近年注目のVIX(恐怖指数)銘柄の一つ「米国VIベアETF(SVXY)」について解説していきます。
先に結論を書きますが、米国VIベアETF(SVXY)はリスクもそれなりにある投資商品です。
ですが、リスクコントロールをすることで、リスクを抑えて大きなリターン(年利50%~)を狙える銘柄です。
この記事では、そんな米国VIベアETF(SVXY)の魅力について解説しています。
この記事でわかること
- 米国VIベアETF(SVXY)の概要
- 米国VIベアETF(SVXY)はミドルリスク・ハイリターンであること
- コロナショック後の今が投資のチャンス
- 米国VIベアETF(SVXY)が取引できる証券会社・取引方法
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目次(タップで移動できます)
米国VIベアETF(SVXY)の5つ特徴
米国VIベアETFという名称はGMOクリック証券が独自に付けたものですが、中身はプロシェアーズ社の商品「プロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)」です。
GMOクリック証券のホームページでもその旨記載されておりますので、気になる方はご確認ください。
米国VIベアETF(SVXY)の5つの特徴
- ①VIXと逆相関の動き(S&P500と動き方は似る)
- ②VIXと比べて0.5倍のボラティリティ(値動きの幅)
- ③基本的に上昇しやすい
- ④数年に1度大きく下落している
- ⑤金利調整額の支払いが発生する

①②米国VIベアETF(SVXY)はVIXの値動きは逆相関、ボラティリティは0.5倍
引用:ProShares SHORT VIX SHORT-TERM FUTURES ETF「Fact Sheet」
上記のグラフはプロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)の公式サイト内で記載されている、2020年1月〜3月間のVIXとプロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)の比較グラフです。
紺色の線がVIXで、黄緑の線がプロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)になります。
見比べてみると・・・
- 真逆の動きをしている
- プロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)のボラティリティがVIXに比べて半分である
ということがわかります。
③④基本的に上昇しやすいが、数年に1度大きく下落することがある
米国VIベアETF(SVXY)はなぜ時間の経過とともに上昇していく傾向があるのでしょうか?
答えは「コンタンゴ」と呼ばれる価格調整の影響で米国VIベアETF(SVXY)には上昇圧力がかかりやすいからです。
簡単に説明すると以下のようになります。
先物取引と価格調整
先物取引はある時点であらかじめ将来の売買価格を決めておく取引です。
そしてこの取引は、月々更新(ロールオーバー)していくことで長期保有が可能になっています。
ところが期限(限月)を今月(期近)から来月(期先)に更新する際に、同じ価格で更新できるとは限りません。
更新時に価格が高くなる(期先の価格の方が高い)場合を「コンタンゴ」、価格が安くなる(期先の価格の方が安い)場合を「バックワーデーション」と呼びます。
米国VIベアETF(SVXY)の基準となるVIX先物では、過去10年におけるコンタンゴの割合が84.8%と多いことが時間の経過とともに上昇していく傾向があると言われる理由です。

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このように米国VIベアETF(SVXY)は上昇圧力がかかりやすい要因がありますが、これまでどのように推移してきたのかを、長期チャートと表でを確認してみましょう。
※スマホでご覧の場合、表は横にスクロールできます
年数 | 年初値 | 年末値 | 上昇率 |
2011年* | 20.00 | 25.86 | 29.3% |
2012年 | 27.48 | 66.16 | 140.8% |
2013年 | 73.29 | 135.00 | 84.2% |
2014年 | 132.43 | 122.81 | -7.3% |
2015年 | 123.54 | 101.63 | -17.7% |
2016年 | 96.33 | 182.46 | 89.4% |
2017年 | 196.40 | 509.29 | 159.3% |
2018年 | 533.13 | 42.36 | -92.1% |
2019年 | 43.06 | 65.63 | 52.4% |
引用:ProShares SHORT VIX SHORT-TERM FUTURES ETF「Fact Sheet」
*2011年は10月3日から
上記のチャート・表はともにプロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)の公式サイトで公開されている「Nav History」(基準価格推移)(CSVファイル)を元にしたものです。
チャートの補足
プロシェアーズ・ショート・VIX短期先物ETF(SVXY)は、過去に分割・併合が行われています。
このチャートは併合前後の整合性を取るため、最初から現在値に換算して作成しています。
米国VIベアETF(SVXY)は、設定された2010年6月10日から2018年の始めまでは一定の暴落を繰り返しながらも高い上昇率を維持していました。
ところが2018年2月初旬には、それまでの上昇が吹き飛んでしまうくらいの大暴落が起きています。
それがVIXショックです。
VIXショックとは
2018年2月初旬にVIXが暴騰(米国VIベアETF(SVXY)は暴落)とした出来事です。
背景として米国株の好調・VIXの低水準(多くの投資家が楽観)の中で予想を超える米長期金利の大幅上昇がきっかけとなり、株価下落・VIX上昇となりました。
このVIXショックを受けて、米国VIベアETF(SVXY)はより安全性が高まる内容に変更されました。
具体的には、これまでVIX指数に対して1倍のボラティリティで設定されていたものが、現在では0.5倍のボラティリティになっています。
そのため現在の米国VIベアETF(SVXY)では、以前の米国VIベアETF(SVXY)に比べてリスクは軽減されています。
⑤金利調整額の支払いが必要
米国VIベアETF(SVXY)は米国VIとは違い、価格調整(コンタンゴ、バックワーデーション)はありませんが、取引終了時点で建玉を保有していた場合には金利調整額の支払いが必要になります。
では、どのくらいの支払いが生じるのか、GMOクリック証券の2020年5月後半の金利調整額カレンダーを例に見てみます。
買(ロング)の場合の金利調整額は1枚あたり1日0.30円前後(年間で約87.6円)です。
このコストが安いのか?高いのか?を判断するために、米国VIベアETF(SVXY)の日々のボラティリティを見てみましょう。
2020年6月8日と6月9日の基準価格を例にあげてみます。
- 6月8日:35.98ドル
- 6月9日:34.90ドル
引用:ProShares SHORT VIX SHORT-TERM FUTURES ETF「Fact Sheet」
米国VIベアETF(SVXY)は、1ドル108円換算で一日に35.98 - 34.90 = 1.08ドル(円換算で116.64円)の値動きがあります。
一日0.30円ほどの金利調整額であれば、個人的には気にしなくて良いコストかと考えています。
コロナショック後の今は米国VIベアETF(SVXY)投資のチャンス?
コロナショックを経た現在の米国VIベアETF(SVXY)は、個人的には投資のチャンスと考えています。
理由は、
- 大きな下落は続けては起こりにくい
- 以前よりも少ない証拠金で取引できる
という状況だからです。
下記の表を見てわかるように、米国VIベアETF(SVXY)は大きく負け越す年もありますが、年初の値が年末には1.5倍になっている年もザラにあります。
※スマホでご覧の場合、表は横にスクロールできます
年数 | 年初値 | 年末値 | 上昇率 |
2011年* | 20.00 | 25.86 | 29.3% |
2012年 | 27.48 | 66.16 | 140.8% |
2013年 | 73.29 | 135.00 | 84.2% |
2014年 | 132.43 | 122.81 | -7.3% |
2015年 | 123.54 | 101.63 | -17.7% |
2016年 | 96.33 | 182.46 | 89.4% |
2017年 | 196.40 | 509.29 | 159.3% |
2018年 | 533.13 | 42.36 | -92.1% |
2019年 | 43.06 | 65.63 | 52.4% |
引用:ProShares SHORT VIX SHORT-TERM FUTURES ETF「Fact Sheet」
*2011年は10月3日から
レバレッジをかけない(レバレッジ1倍)場合でも1.5倍(年利50%)ですから、レバレッジをかけることでさらにリターンを高めることも可能です。
もちろん株式に比べて大きな下落も起こり得るため、逆指値(ストップ)をかけてリスクを抑える必要があります。
しかし、逆に言えば逆指値(ストップ)をしっかり設定しておけば、リスクを抑えて大きなリターンを得られるということです。
これが米国VIベアETF(SVXY)の魅力です。
米国VIベアETF(SVXY)を取引するには?
米国VIベアETF(SVXY)を取引するためには、取り扱っている証券会社の口座開設が必要です。
米国VIベアETF(SVXY)を取り扱っているのは、GMOクリック証券を含めて3社になります。
>>サクソバンク証券
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その理由は手数料無料、売買の際のスプレッドが狭い、最低取引額の制限がないためです。
また、24時間電話サポートも行っているので安心できるという方もいるのではないでしょうか。
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「今この銘柄を買いたい!」と思っても、口座が開設できていないとせっかくのタイミングを逃してしまいます。
口座開設は無料ですので、少しでも興味のある方は口座開設の準備をしておきましょう。

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米国VIベアETF(SVXY)のGMOクリック証券での取引方法
米国VIベアETF(SVXY)をの取引は、GMOクリック証券で口座を開設したあとに公式サイトの会員画面でできる他、専用アプリ「CFDroid」でも行うことができます。
ここでは専用アプリインストール後の操作方法を画像付きで解説します。
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米国VIベアETF(SVXY)の記事まとめ
以上、「米国VIベアETF(SVXY)とは?年利150%も狙える銘柄」でした。
米国VIベアETF(SVXY)はVIX指数とのレバレッジが1倍から0.5倍に引き下げられましたが、ミドルリスク・ハイリターンの銘柄です。
取引をする場合は、暴落に備えたストップ注文・ロスカットの設定は怠らずに高いリターンを狙いましょう。
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