こんにちは!こま(@koma_piece01)です。
ウェルスナビの創業者・CEOの柴山和久氏の著書「これからの投資の思考法」を読んでみました。
柴山氏がどういう経緯でウェルスナビのサービスを提供するまでに至ったか、またその過程で気づいた「長期・積立・分散」の大切さについて書かれています。
新社会人の方や投資未経験者、私のような中途半端な個人投資家にもおすすめな内容となっています。
とてもわかりやすい丁寧な内容で、1時間もあれば読めてしまいますよ!
以下書評です。
目次(タップで移動できます)
著者の柴山和久氏について
この本を読むまで、私は柴山氏に対して雲の上のような人と感じていました。
それもそのはず!柴山氏の経歴です。
- 東京大学法学部卒業
- 大蔵省(現財務省)入省
- ハーバードロースクール、ハーバード大学卒業
- イギリス財務省に出向
- NISAの設計に携わる
- 財務省を退職し、仏の経営大学院INSEADでMBA取得
- マッキンゼー入社
- ウェルスナビを設立
これ以上の経歴って、そうそうないのでは?笑
超エリート街道を歩んで来られています。
ですがこの書籍内では、その輝かしい経歴の裏で投資に失敗した過去や、貯金が夫婦で8万円(スタバのドリップコーヒー一杯を夫婦で分け合っていたこともあるとか)ことなども赤裸々に書かれていました。
そしてそんな失敗があるからこそ、今のウェルスナビが生まれたんだということを実感できました。
日米で老後資金に10倍の差 -ウェルスナビの原点-
柴山氏と奥さん(米国人)それぞれのご両親は、同じような年齢・学歴・職種なのに金融資産は10倍もの差ができていたそうです。
このお話自体は書籍を読む前から知っていましたので、ウェルスナビのホームページなどでも広く紹介されているウェルスナビの原点とも言えるものです。
日本は長年、年金制度によって老後資金を心配する必要がなかったのに対し、アメリカは自分で老後資金を作らなければならないため、若いうちからの資産運用が根付いていることについて述べられています。
医療の分野でも似たような事例として、日帰り手術の普及の遅さがありますね。
日本の場合は医療保険制度(公的保険)によって国民の自己負担が最大でも3割(さらには高額療養費制度まである)のため、入院手術でもそれほど大きな金銭負担にはならず、日帰り手術が普及してきませんでした。
一方でアメリカの場合は日本の医療保険制度のようなものはありません。
入院手術となると家計に大きな負担がかかるため、入院せずに済むような日帰り手術が早く普及しています。
今後少子化によって、国の保障はますます縮小していくことが予想されるため、年金に限らず公的サービスを過信するのは危険ですね。
「長期」「分散」「積立」投資の重要性と手法
なぜ「長期」「分散」「積立」投資が大切なのか?
世の中の投資のスタンダードが「長期」「分散」「積立」に移行していく中で、なぜ日本だけ出遅れてしまったのか?
また、分散投資をする上で、一つの商品内で世界の株式や債券に広く投資する「バランス型」の投資信託(ETF)よりも、複数の投資信託(ETF)を組み合わせて分散投資をさせた方が良い理由などはなるほどな〜と読ませていただきました。
これはウェルスナビが投資するETF銘柄が、世界の株式に広く分散投資をする「VT」ではなく、「VTI」(米国株へ投資)、「VEA」(米国以外の先進国株へ投資)、「VWO」(新興国)と、あえて別のETFに分けて投資していることにも繋がってきます。
要は出口戦略なんですよね。
私自身、資産運用の出口戦略については全然考えていなかったので勉強になりました。
出口を意識しての投資が大切ですね。
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人の脳は資産運用に向いていないそうです笑
この点については、商品選びの段階での例えとして「コラム 七面鳥の罠:安定した高いリターンに安心してはいけない理由」が、追加投資やリバランスの例えとして「野菜や果物と金融商品の比較」が印象に残っています。
また、「資産運用はいつ始めるべきか」という例題が出てくるのですが、私はまんまとハマってしまいました笑
人の脳はなんと不完全であることか。。
それが人間らしさと言えるかもしれませんが、それゆえ資産運用には向かない理由が述べられています。
そして私自身がそのことを証明してしまいました。。
お金から自由になったら何をしたいか
私がこの書籍の中で最も薦めたい箇所は、第7章の「お金から自由になったら何をしたいか」です。その理由は柴山氏のお金に対する考え方がよく表れていて、共感できる部分が多かったからです。
ウェルスナビを利用しているユーザーの一人としても安心できます。
以下抜粋します。
- お金は自由を得る手段であること
- お金に執着すると自由を失うこと
- 若いうちの自己投資の重要性
- 組織に依存しない独立した個人の大切さ
- 収入が増えても生活水準を上げすぎないこと
あくまでお金・投資は手段。
将来の不安から解消されたときに自分は何をしたいのか?
今、多くの方が忘れてしまっているか、もしくは考える余裕がない状態ではないでしょうか?
せっかくの人生ですから、楽しく充実した毎日を送りたいですよね!
おわりに
この書籍内はウェルスナビについて触れてはいますが、本文中でウェルスナビを薦める内容は一切ありませんでした。
そういうところが逆に上手いなと。
柴山氏のこれまでの経験から、「長期」「分散」「積立」投資の重要性に気づき、これまでプライベートバンクでしか受けられなかったそれらのサービスをロボアドバイザーにによって広く一般の方にも提供できるようにした経緯についてのお話が中心です。
ウェルスナビ(柴山氏自身)の理念や運用方針がわかる書籍です。
すでにウェルスナビを利用されている方はもちろんのこと、これから資産運用を始めたい20代・30代の方、さらには投資をしているけどなかなかうまくいかない方にとっては学ぶことの多い本かなと思います。
>>ウェルスナビ
最新のウェルスナビ運用状況を知りたい方へ
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