こんばんは!30代Webディレクターこま(@koma_piece01)です。
以前から何度か記事にしていますが、米国S&P500連動のETF「VOO(バンガード・S&P500 ETF)」と、世界の株・REIT・債券に3倍のレバレッジをかけて投資する投資信託「グローバル3倍3分法ファンド」の値動きを比較した記事の続報です。
過去2回の記事については下記をご参照ください。
-
【銘柄比較】「VOO」と「グローバル3倍3分法ファンド」
こんばんは!30代Webディレクターこま(@koma_piece01)です。 今回は米国S&P500との連動を目指す、米国インデックス投資の王道ETFである「VOO(バンガード・S&P ...
続きを見る
-
【銘柄比較】続:「VOO」と「グローバル3倍3分法ファンド」
こんばんは!30代Webディレクターこま(@koma_piece01)です。 以前、米国S&P500との連動を目指す、米国インデックス投資の王道ETFである「VOO(バンガード・S&P ...
続きを見る
今回、新型コロナウイルスをきっかけに株価の暴落が起きましたので、それぞれの銘柄がどう推移したのかを改めて確かめてみたくなりました。
過去の比較では株価上昇局面ではVOOが、下落時はグローバル3倍3分法ファンドがそれぞれ良い結果を出してきていました。
これまでの傾向からすると、今回の下落局面でもグローバル3倍3分法ファンドがうまく立ち回っている気がしますがどうでしょうか。

目次(タップで移動できます)
「VOO」と「グローバル3倍3分法ファンド」について
「VOO(バンガード・S&P500 ETF)」について
米国大手運用会社バンガードが設立した銘柄で、S&P500への連動を目指す米国を代表するETFの一つです。
同じS&P500連動銘柄には「SPY」「IVV」がありますが、2019年6月時点では「VOO」の経費率がもっとも低く、推しのETFです。
●「VOO」の詳細記事はこちら
-
【VOO】バンガードS&P500ETF|バフェットも勧めるS&P500ETFの代表格
こんにちは!こま(@koma_piece01)です。 今回は日本でも人気のある米国株価指数S&P500に連動するETF「バンガードS&P500ETF(VOO)」について紹介いたします。 ...
続きを見る
●「VOO」「IVV」「SPY」の比較記事はこちら
-
VOO・IVV・SPY比較!VOOをオススメする2つの理由
S&P500ETFであるVOO、IVV、SPYのうち結局どれに投資すれば良いの? こんにちは!こま(@koma_piece01)です。 米国の株価指数S&P500に連動したETFは大変 ...
続きを見る
グローバル3倍3分法ファンドについて
一言でいうと、世界の株式とREIT、債券に3倍のレバレッジをかけて運用する投資信託です。
3倍のレバレッジをかけることでボラティリティは高まるのですが、構成銘柄の2/3を国債にすることで不景気時にも安定した成績を残せるような設計がなされています。
●グローバル3倍3分法ファンドについての詳細記事はこちら
-
【グローバル3倍3分法ファンド】レバレッジ3倍で世界の株式・REIT・債券に分散投資
こんばんは!こま(@koma_piece01)です。 今回は面白い投資信託について、自分自身の整理も兼ねて記事にしたいと思います。 その名も「グローバル3倍3分法ファンド」です! こま投資信託はETF ...
続きを見る
「VOO」と「グローバル3倍3分法ファンド」の比較
いつものように、グローバル3倍3分法ファンドが運用を開始した2018/10/4を基点とし、VOOも当時のレートを10,000に換算して比較した表が下記になります。
グローバル3倍3分法ファンドが運用を開始した2018年10月4日からの成績では、まだグローバル3倍3分法ファンドの方がVOOを上回っていますが、2020年2月下旬からの下落局面を見てみるとそれまでの差がかなり詰まって見えます。
実際にどれくらい差が詰まったのか、比率差(G3倍3分法 ÷ VOO(換算値))を出してみました。
日付 | G3倍3分法 | VOO(換算値) | 比率差 |
2/12 | 13,388 | 11580 | 1.156 |
2/13 | 13,374 | 11643 | 1.149 |
2/14 | 13,361 | 11663 | 1.146 |
2/17 | 13,401 | 11631 | 1.152 |
2/18 | 13,378 | 11631 | 1.150 |
2/19 | 13,389 | 11,687 | 1.146 |
2/20 | 13,516 | 11,641 | 1.161 |
2/21 | 13,604 | 11,520 | 1.181 |
2/25 | 13,321 | 10,801 | 1.233 |
2/26 | 13,106 | 10,753 | 1.219 |
2/27 | 12,951 | 10,276 | 1.260 |
2/28 | 12,503 | 10,214 | 1.224 |
3/2 | 12,314 | 10,670 | 1.154 |
3/3 | 12,579 | 10,376 | 1.212 |
3/4 | 12,605 | 10,806 | 1.166 |
3/5 | 12,923 | 10,444 | 1.237 |
3/6 | 12,634 | 10,269 | 1.230 |
3/9 | 12,402 | 9,432 | 1.277 |
3/10 | 11,793 | 9,916 | 1.189 |
3/11 | 11,873 | 9,425 | 1.260 |
3/12 | 11,274 | 8,513 | 1.324 |
3/13 | 10,213 | 9,296 | 1.099 |
3/16 | 10,333 | 8,216 | 1.258 |
3/17 | 9,561 | 8,754 | 1.092 |
3/18 | 9,465 | 8,275 | 1.144 |
3/19 | 8,559 | 8,282 | 1.033 |
3/23 | 9,003 | 7,678 | 1.173 |
3/24 | 9,260 | 8,410 | 1.101 |
3/25 | 9,940 | 8,518 | 1.167 |
3/26 | 10,013 | 9,030 | 1.109 |
3/27 | 10,268 | 8,753 | 1.173 |
3/27時点ではグローバル3倍3分法ファンドとVOOの比率差が1.173ですが、3/19時点では1.033まで差が詰まっていました。
債券にも投資しているからといって、必ずしも株安を相殺できるわけではないということです。
データから比率差の傾向を見てみると、下記の通り2月後半から3月末までの間に3回変化があったことがわかります。
- 2/25~3/12前後は「グロ3」が有利
- 3/13~20前後は「VOO」が有利
- 3/23以降は再び「グロ3」有利?
これは債券市場がこの短期間で少し複雑な動きをしたことが影響しているのでしょう。
上記は米国の10年国債の利回りチャートで、下に行くほど債券価格は高くなります。
3/9までは国債価格は上昇していたものの、3/10~19には現金化目的と思われる債券の売却が一気に進み、価格は急落します。
しかし3/19からは、FRBによる量的緩和策(国債の大量購入)の影響か、債券価格は戻す展開となっています。
この期間の株価の動きと合わせると、下記のようになります。
- 2/25~3/12:株安、債券高
- 3/13~3/20:株安、債券安
- 3/23~:株高、債券高
上記の3/13~20にグローバル3倍3分法ファンドとVOOの差は一気に縮まりました。
グローバル3倍3分法ファンドは、株と債券(とREIT)を組み合わせて投資することでリスクヘッジをしている面があるかと思いますが、今回のように株安・債券安のようなケースが起きると、レバレッジをかけている分下落幅も大きくなります。
グローバル3倍3分法ファンドへの投資を検討している方は、株と債券の同時安の場合に弱いという点を含み置きしておいた方が良いです。
おわりに
以上、「グローバル3倍3分法ファンドとVOOの比較 新型コロナウイルスの影響は?」でした。
以前までは、グローバル3倍3分法ファンドは「含み損になりにくい銘柄」という印象が強かったですが、局面による弱点を身を持って経験しました。
グローバル3倍3分法ファンドへの投資を検討されている方の参考になれば幸いです。

おまけ:グローバル3倍3分法ファンドを購入するならネット証券がオススメです
グローバル3倍3分法ファンドを購入するためには、このファンドを取り扱っている金融機関で口座を開設する必要があります。
ネット証券は手数料が安いためオススメです。
安心できる大手3社のホームページへは下記のリンクからどうぞ。
\ ネット証券最大手 /
>>SBI証券<<
\ 3,600超の豊富な取扱銘柄 /
>>マネックス証券<<
\ 楽天ポイントも貯めたいなら /
>>楽天証券<<